白衣がズボンタイプに変わった時の体験談
医療機関で看護師として働いているのですが、2年ほど前からワンピースタイプの白衣がズボンタイプのものに変更されました。それまでワンピースタイプのものしか身につけたことがなかったため衝撃と戸惑いを覚えましたし、ズボンタイプになって良かった点もあれば悪い点もあります。
そこで今回は、白衣のズボンに関する私の体験について紹介します。
ワンピースタイプからズボンタイプへ
個人クリニックで看護師として働いていた私は、2年ほど前まではワンピースタイプの白衣を利用していました。ワンピースタイプの白衣は看護師の定番のスタイルとしてずっと身につけていましたし、プライベートではスカートに抵抗のある私も制服だと割り切って身につけていたのです。
そして、2年前院長と看護師長の提案によってワンピースタイプを廃止してズボンタイプの白衣に変更することになりました。変更になった理由は聞かなかったものの、動き回ることが多い仕事であることや患者からのセクハラに対応するためだったと後で教えてもらったのを覚えています。
実際にズボンタイプを履いてみると、プライベートでは常にズボンを身につけていた私としては身につけた際の感覚については違和感はありませんでした。ただ白衣としてズボンタイプを身につけたことがなかったため、看護師の白衣のイメージとのギャップには驚きました。
また看護師というよりも介護士や検査技師、理学療法士などの別の職種の人たちのように見えてしまい、見た目に関してはしばらくはなかなか違和感が消えなかったです。
ズボンタイプの白衣のいいところ1:動きやすい
そんなズボンタイプの白衣の良いところとしてまず挙げられるのが、動きやすさです。ワンピースタイプの場合は歩く時にはそこまで問題はないのですが、スカートの種類によっては大きく足を開くことができなかったりかがむとスカートの中が見えてしまったりするなどのデメリットがありました。
実際私は他の人よりも体格が大きかったこともあり、大きく足を開かなければいけない時にはスカートが捲れてしまうことが多くて困っていました。看護師はあまり大きく足を開くイメージがないという人もいますが、実際には患者さんを抱えるなど様々な動きが必要なので、足を開いたりかがんだりすることは少なくないのです。
ズボンタイプに変わってからは大きく足を開いてもスカートのように裾が捲れてしまうということがありませんし、屈んでも動作に制限がないので非常に動きやすくなりました。普段の動きもワンピースタイプの時よりも動き回りやすくなり、作業効率が上がったような気がします。
特に走る時にはスカートの裾を気にしなくても良くなったため、ズボンタイプの方が非常に助かるなと感じています。
ズボンタイプの白衣のいいところ2:足が蒸れにくい
立ち仕事の多い看護師にとって、足がむくんでしまったり蒸れてしまったりするなどのトラブルがつきものですよね。特にワンピースタイプの場合はストッキングを着用することが多かったため、靴下を着用するよりも足が蒸れやすかったところが辛かったです。
私は汗をかきやすいタイプで、下半身から出てくる汗が太ももを伝って足元に流れていく感覚がとても嫌だったのを覚えています。ワンピースタイプはスカートなので、汗を吸収してくれる布がないというところもネックでした。
それに対して、ズボンタイプの場合はストッキングを着用しなくてもいいため、比較的足が蒸れにくくなったところが助かっています。ズボンなので靴下を着用できますし、靴下の方が通気性がいいのだと思います。また、夏場は足首が出るタイプのズボンを着用することでさらに通気性が良くなり、比較的下半身に汗をかいてしまうというトラブルもなくなったのです。
足がむくんでしまって靴下の跡がついてしまうということはありますが、それでも蒸れて水虫になってしまうということがなくなったところは個人的に非常に良かったと思っています。
ズボンタイプの白衣のいいところ3:色々な種類がある
ワンピースタイプの看護師の白衣はデザインやカラーリングが豊富ではありますが、ワンピースの形そのものの種類はほとんどありませんよね。
そのため、他の人と違うデザインの白衣を身につけたい場合にはちょっとした部分のデザインを変えるしかありませんし、クリニックがカラーリングを指定していたのであまり自由にすることはできませんでした。
ズボンタイプの場合もカラーリングの指定はありましたが、私が勤めていたクリニックではズボンの種類までは指定されていなかったので自分が身につけたいタイプのズボンを利用することができたのです。最初に支給されたのはストレートタイプの一般的なズボンで、あまりストレッチが効かないタイプだったのを覚えています。
そのため、少し動きにくいと感じていたので、後からストレッチの効いているタイプに変更しました。
ストレートやストレッチ機能のあるタイプの他にも看護師の白衣の種類には色々なものがあり、自分が動きやすい・身につけやすいものを選ぶことが可能です。しかも、美脚効果があるものや通気性に優れているものなど機能が充実しているものが多く販売されているので、そういう点も良いところではないかと感じました。
また、医療現場の新定番スタイルとも呼ばれている「スクラブ」ウェアの場合、色の種類も豊富でストレッチの効いた動きやすいものが多いです。関連情報⇒ユニフォームタウン|スクラブ医療
白でも透けにくい素材を使って看護師に安心感を与えています。
最近の医療現場では増えてきている人気のスタイルです。
ズボンタイプの白衣の悪い点1:下着が透けやすい場合がある
ズボンタイプの白衣で注意しなければいけないのが、カラーリングやサイズによっては下着が透けてしまうことがある点です。実際に私もやってしまったのですが、白やピンクなどの淡いタイプのカラーリングのズボンの場合、色の濃い下着を身につけてしまうと透けてしまいます。
カーディガンなどを身につけて隠すことができれば良いものの、夏場など上に羽織るものがないと見えてしまうようです。しかも、私の場合は白衣でお尻が隠れなかったので、周囲に堂々と自分の下着を主張するような形になってしまったことが申し訳なかったですね。
ワンピースタイプでも色の濃い下着をつけていると透けてしまうことがあるので注意しなければいけませんが、体のラインがワンピースタイプよりもはっきり出てしまうズボンタイプの白衣は特に注意が必要だと言えます。ちなみに、カラーリングが問題なくてもサイズが小さすぎたり大きすぎたりしても下着が透けたり見えてしまったりすることがありますし、ズボンがずれやすい状態になっていると下着も一緒にずれてしまうことがあります。
ズボンタイプの白衣の悪い点2:お腹を締め付けてしまう
ズボンタイプの白衣の悪い点として、お腹が締め付けられてしまうということもあります。これはお腹が出ているなど体型の問題やサイズが合っていないなどの問題でも起きやすいのですが、それ以外にも食事をして膨れたお腹が締め付けられてしまうということも多いです。
ワンピースタイプは比較的お腹周りがゆったりしていたのに対して、ズボンタイプはゴムが入っているものであってもある程度お腹を圧迫してしまいます。おかげで体型もカバーしてもらえないため、太っている私にとってはあまり嬉しくない効果でした。